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★★★

2024-03-20

西暦2015年、核戦争により荒廃した地表を逃れ地下で細々と生活を営んでいた人類だったが、その後武装して地上に活路を求める者と地下で独自の進化を遂げた者とに別れ、お互いに接触を持つことなく暮らしていた…大体そんな風なキャプションが冒頭で示され、実はかなり深い意味を持っているのだが、そんなこといちいち誰も憶えちゃいないと思うんだ。 さて物語は「地上進出派」の若者たちが荒れ果てた街の廃墟で水や食料を発見し喜んだのも束の間、街の本来の支配者ともいうべきネズミさんの大群に襲われ、えらい目に遭う姿を描いているが、パッケージの解説によると「保健所から衛生上のクレームを受け」たというだけに大量のネズミが出演している（勿論ちゃんと生きたやつです）。 何しろ生き物のこと、ところかまわず糞もしているし、風呂に入れてもらえる訳でもないのでなんとも薄汚いのである。そんなネズミを時としてまるでシャワーのように頭からかぶせられる俳優達は本当に気の毒ですよね。 気の毒なのは俳優だけではない。火炎放射器で焼かれ逃げまどうネズミくんもいたりして、今なら動物愛護団体がカンカンになって怒り狂うであろうシーンも随所に見られる。 しかしさすがはイタリアのＢ級映画職人故ヴィンセント･ドーン（ブルーノ･マッティ）監督。全編緊張感の欠片もない演出とヘタレなアクションシーン（というかアクションらしい見せ場はほとんど無い）の連続で、登場人物が延々実りのない口論ばかりしているのであった。 寝袋に閉じこめられた女性（笑）の体内を食い荒らしたネズミが口から現れるシーンは爆笑モンだが、開いた口がふさがらない驚愕の大どんでん返しが待つラストシーンをぜひあなたの目で確かめて頂きたい!!（無理して確かめなくてもいいです）

• 坂ももも
• 30歳
• アトピー
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